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2018.7.2 IoTエッジデバイスを使った試運用 短期間のIoT試運用を目的としたエッジデバイスは6月4日のブログで紹介しましたが、実際にお客様で利用頂いた例を紹介します。

今回は、エッジデバイス、BLE対応センサーおよびクイックリファレンスを宅急便で送付し、お客様ご自身で対象設備の選定、センサー取付け、およびシステムスタートアップをお願いしました。順調にデータ取得ができる事を確認できたので、次のステップに向けた作業に移行しました。簡単なものでも試運用を行えばIoTシステム概念の議論が具体化する事を実感しています。
2018.6.25 クラウドの活用 IoTシステムは、24時間365日の連続稼動が望まれます。この場合、ソフトウェアに加えてインフラの堅牢性が必須となります。サーバーの2重化やバックアップ装置、無停電電源装置等が必要になります。さらに、IoTシステムの開発は、PoC(Proof of Concept:概念実証)から初めて、その後、システムを実用化する。つまり、小さく初めて、徐々に大きくするようなケースが多々あり、インフラ投資の無駄を省くことも重要です。

クラウドの場合は、コンピューターの性能向上は、簡単に数分間の操作で行えます。また、データバックアップもクラウド事業者が提供しており、インフラ整備にかけるコストが、オンプレミスと比較して著しく低くなります。さらに、運用コストも大半は低くなります。
特にPoCでは、スピードやコスト、柔軟性が重要になるため、クラウドのメリットを多々享受することができます。

一方、工場IoT等では、オンプレミスを希望するお客様も多くいます。この場合は、オンプレミスでもクラウドでも稼動するソフトウェアを利用することで、将来のクラウド化や、PoCではクラウドを活用し、本格運用では自社システムといったシナリオにも容易に対応できます。

弊社IoTプラットフォーム「Argoculus」は、オンプレミス、クラウドの双方で利用いただけ、様々な要件に対応できます。IoTの導入時には、弊社製品も御検討頂けましたら幸いです。
(画像:AWSクラウド上のArgoculusの構成)
2018.6.18 IoTエッジデバイスを使う 前々回紹介したIoTエッジデバイスの利用手順は、以下の3つです。
①センサーを接続する。
②IoTエッジデバイスの電源を入れる。
③ブラウザで所定アドレスに接続する。
BLE対応センサーであれば、結線の手間も不要です。

図は小さな回転機械の電流(CTセンサー使用)と加速度(BLE対応加速度センサー使用、水平1成分)を同時計測した例です。設備のスイッチを入れると、設備の加速度が大きくなりますが、それ以外の要因でも加速度は検知されます。しかし、設備稼働に伴う加速度パターンは、他の要因とは異なります。このような簡易計測からでも、稼働状態他の情報を得ることができます。
2018.6.11 BLEセンサーの活用(4) 今回がBLEセンサーの最終回です。BLEセンサーは、設置が簡単で導入が容易ですが、留意すべき点があります。先ずは、電池寿命に注意が必要です。一般にボタン電池を使うセンサーが多く、電池寿命は、センサーの種類やデータ取得頻度に強く依存し、数か月から1年程度です。例えば、BLE加速度センサーに関しは、1秒毎にデータを取得する場合、電池寿命は3ヶ月程度でした。このため、システム運用時には、電池交換作業に配慮が必要です。例えば、電池交換時にシステム(ゲートウェイ)の再起動の有無等が注意点となります。

次に、BLEセンサーとの通信切断に関しても注意が必要です。電池切れの場合は当然、通信断となるのですが、時としてデバイスドライバ等が原因となり切断される場合があります。このため、ゲートウェイに再接続のロジックを組み込む事が理想的です。さらに、BLEセンサーとのペアリング(センサーとの接続)も環境によっては問題になる場合があります。例えば、展示会会場のデモでは、周囲に多くのBLE機器が存在したため、センサー接続(スキャン)に多くの時間を要した経験があります。

このようにBLEセンサーには少し厄介な側面もありますが、とても便利なセンサーです。弊社でも最近は、BLE加速度センサーを使った事例が増えています。
(写真:アットマークテクノ社製 Armadillo IoT+オムロン社製環境センサー)
2018.6.4 簡単・便利なIoTエッジデバイス 今までご紹介した事例より簡単に、例えば1週間程度の試運用を可能にするようなIoTエッジデバイスを準備しました。

プラスチックケース(〜B5サイズ)にゲートウェイ(小型PC)を収納し、ケース側面にアナログ信号用端子(2CH)を取り付け、うち1CHはBNC端子入力も可能としました。また、BLE通信のセンサも利用できます。SIM内蔵なので適切なセンサを接続すれば、IoTシステムの構築は完了です。事前に打合せておけば、本装置を送付するだけでIoTシステムが構築できる簡単さです。この程度のシステムでも実際に利用すれば、IoTのイメージや意義等を実感できます。

この装置、6月末には多くの方々の利用に供することができるようになる予定です。