電磁界解析は超並列処理活用の時代へ

電磁機器の設計・開発では、高効率、高性能な製品開発のために、より複雑・精緻なモデルを用いた電磁界解析が必要となっています。当社では、このリクエストに応えるために、並列処理による高速化と大規模モデルに対する解析能力を圧倒的に向上させたHPC-EMSolutionを開発しました。これまでの電磁界解析の常識を打ち破る圧倒的な性能を持つソルバーをHPCソリューションとしてご提供します。

お客様の課題を解決する3つの特徴

“100×Faster”並列解析により解析時間を大幅に短縮

3次元解析では解析に数日かかるケースも珍しくありません。仕様最適化のパラメータサーベイでは、設計変数を変えながら、多くの解析を繰り返す必要があり、これまで3次元モデルでのサー ベイは実用上困難でした。HPC-EMSolutionは解析の並列数を上げることで解析時間を圧倒的に短縮（16並列で10倍、256並列で100 倍^注1、3次元モデルのパラメータサーベイも可能とします。

注１）並列数による高速化を示す数値は、あくまでも目安で、解析対象やメッシュ規模などにより異なります。

“10xLarger”数千万要素の大規模モデルの解析を現実に

HPC-EMSolutionは、高速化と大規模モデルへ対応力を強化することで、これまでは考えられなかった1,000万要素を超える大規模モデルの解析を可能としました。これまでの常識より10倍大きなモデルが解析できることで、不可能と思われていた詳細モデルやフルモデルでの解析も可能となり、電磁機器設計の常識も変わり ます。

“HPC対応”初期投資なしで、すぐに利用可能

HPC-EMSolution は、FOCUSスパコン上でも利用できます。このため、自社でHPC環境を用意しなくとも、大規模な並列解析を行えます。さらにアプリケーショ ンサービスを利用いただくと、料金は解析時間に応じた従量制ですので、必要な時に必要なだけ、利用いただけます。

HPC-EMSolution誕生の背景

電磁界解析
シミュレーション
技術の必要性と限界

モータ、発電機、変圧器などの電磁機器の開発では、より高効率・高性能な製品を、短期間、低コストで開発することが求められます。電磁界解析はその開発に必須の技術となっていますが、本来は3次元でのより詳細なモデル化が必要となるようなケースについても、計算時間の制約もあり、これまでは2-300万要素規模の解析が実用的な限界とされていました。また、3次元モデルを用いたパラメータサーベイを駆使した設計を行うことも実質的に困難と考えられてきました。

求められる
異次元の高速性能と
その突破口

電磁界解析におけるこれまでの常識を打ち破り、電磁機器設計におけるブレークスルーを可能とするため、当社では、 “100倍の高速化により、10倍大きなモデルを解析可能とする注2)”ことを目標に、これまでも“解析の高速性”、“大規模解析での頑強性”などに高い評価をいただいていたEMSolutionの並列化を進めてきました。その成果が、HPC-EMSolutionです。
注2）10倍大きなモデルの解析には、およそ30倍の解析時間が必要となります。100倍の高速化ができれば、10倍大きなモデルの解析も実用的になると考えています。

電磁機器設計者様が
必要とする
サービスを実現

HPC-EMSolution を活用するには、HPC(High Performance Computing)環境が必要となります。お客様が自らハードウェア環境を整備する手間や費用をかけることなく、HPCソリューションを活用いただくため、FOCUSスパコン上でもHPC-EMSolutionを必要な時に、必要なだけ使えるサービスもご提供します。

HPC-EMSolutionの利用方法