bhタグ¶
[2021/10/06更新]
磁性体の磁気特性データ(BHカーブ)を定義します.
磁気特性データの種類に応じて,下記の第2タグに分かれます.
第2タグ |
説明 |
---|---|
等方性BHカーブ |
|
温度依存BHカーブ |
|
自動飽和補間BHカーブ |
|
二次元異方性BHカーブ |
|
減磁BHカーブ |
curve第2タグ¶
等方性のBHカーブです.
磁場強度vs磁束密度のテーブルを使ってBHカーブを表します.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
BHカーブ番号 |
BH_CURVE_ID |
|
T |
1 |
磁場強度 |
H |
|
T |
2 |
磁束密度 |
B |
BHカーブのデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.
tempdepcurve第2タグ¶
温度に依存したBHカーブの磁気特性の計算を行うために,複数の温度毎に個別のBHカーブを定義します.
EMSolutionの内部処理用に,refbt第3タグ を使ったデータも別途必要となります.
温度毎に複数のBHカーブを定義することになりますが,全てのBHカーブの磁場強度の値が同じ の場合は,磁場強度の定義は1つだけで済みますので,便利な方を使ってデータの設定を行って下さい.
tempdepcurve第2タグの各種データは,下記に示す第3タグを使って設定します.
第3タグ |
説明 |
---|---|
同じ磁場強度を持つ温度毎のBHカーブ |
|
温度毎のBHカーブ |
|
基準磁場強度におけるBTカーブ |
温度に依存したBHカーブのデータは,最初の1行目にBHカーブ全体の番号を記述し,次に samehbh第3タグ データもしくは tempdepbh第3タグ データを記述し,最後に,refbt第3タグ データを記述して下さい.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
BHカーブ番号 |
BH_CURVE_ID |
|
samehbh第3タグもしくはtempdepbh第3タグデータ |
||||
refbt第3タグデータ |
samehbh第3タグ¶
温度毎のBHカーブが同じ磁場強度の値をとるケースです(磁束密度の値のみ異なります).
同じ磁場強度をとるので,BHカーブのデータは,各行毎に
磁場強度 磁束密度1 磁束密度2 ... 磁束密度n
といった形式で記述します.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1~ |
温度 |
TEMPERATURE |
|
T |
1 |
磁場強度 |
H |
|
T |
2~ |
各BHカーブの磁束密度 |
B |
BHカーブのデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.
tempdepbh第3タグ¶
温度毎のBHカーブを個別に記述します.
個別のBHカーブは,磁場強度の値やデータ数が異なっても構いません.
個別のBHカーブ毎に,温度と識別番号を定義する必要があります.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
温度 |
TEMPERATURE |
|
1 |
2 |
温度毎のBHカーブ番号 |
BH_CURVE_ID |
|
T |
1 |
磁場強度 |
H |
|
T |
2 |
磁束密度 |
B |
BHカーブのデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.
tempdepbh第3タグを使って複数個の温度毎のBHカーブの記述を繰り返す場合,
tempdepcurve:
1
tempdepbh:
20 1
0 0
1000 0.1
#...(省略)
tempdepbh:
40 2
0 0
1000 0.05
#...(省略)
とういう具合に,温度の数だけtempdepbh第3タグを使って,温度毎のBHカーブの記述を繰り返して下さい.
refbt第3タグ¶
EMSolutionの内部処理用に必要な,基準磁場強度における温度vs磁束密度データです.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
基準磁場強度 |
HM |
|
2 |
1~ |
温度 |
TEMPERATURE |
|
3 |
1~ |
基準磁束密度 |
BM |
温度および基準磁束密度のデータは,samehbh第3タグ もしくは tempdepbh第3タグ で記述した温度の数と同じとして下さい.
acurve第2タグ¶
Langevin関数およびAkima補間法を使って,飽和まで達していないBHカーブデータから
傾きがμ0となる区間までのデータを補間します.
飽和磁束密度の値と,補間するBHカーブデータの補間点数を必要とします.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
BHカーブ番号 |
BH_CURVE_ID |
|
1 |
2 |
飽和磁束密度 |
BS |
|
1 |
3 |
補間点数 |
NDIVS |
|
T |
1 |
磁場強度 |
H |
|
T |
2 |
磁束密度 |
B |
BHカーブのデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.
curve2d第2タグ¶
二次元異方性のBHカーブです.
磁束密度Bと,それに対する圧延方向成分と,それに直交する成分の磁場強度を設定します.
注釈
二次元異方性BHカーブのデータは,磁束密度Bに対する磁場強度Hとなることに注意.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
BHカーブ番号 |
BH_2D_ID |
|
1 |
2 |
データの種類
0: 圧延&垂直成分のH
1: 絶対値&角度のH
|
TYPE |
|
R |
1 |
磁束密度 |
BD |
|
R |
2~ |
磁場強度(角度分だけ) |
H_ROLLING |
|
T |
1 |
磁束密度 |
BD |
|
T |
2~ |
磁場強度(角度分だけ) |
H_ANGLE |
圧延方向成分の磁束密度と磁場強度のデータ数ぶんだけ,R行を繰り返して追加して下さい.
圧延方向に直交する成分の磁束密度と磁場強度のデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.
demagnet第2タグ¶
減磁BHカーブです.
行 |
列 |
既定値 |
説明 |
項目 |
---|---|---|---|---|
1 |
1 |
BHカーブ番号 |
MAGNET_BH_CURVE_ID |
|
1 |
2 |
第4象限のデータの外挿の有無
0: 外挿しない
1: リコイル透磁率を使って外挿する
|
ADD_EXTEND_POINT |
|
T |
1 |
磁場強度 |
H |
|
T |
2 |
磁束密度 |
B |
磁場強度vs磁束密度のデータ数ぶんだけ,T行を繰り返して追加して下さい.