outputfileタグ

[2021/09/29更新]

解析の計算結果で出力するファイルに関する項目を設定します.ハンドブックの
10.2 出力ファイル
の節の項目の設定を行います.
基本的に, 0: 出力しない,0以外: 出力する です.
(例外,COIL_OPTION ラベルは0: 出力,1: 出力しないです)
0を設定した場合にファイル出力を抑制する以外のケースに関して,説明を加えています.

周波数分解した結果ファイルを出力するPOST_FFT設定項目は,post_fft第2タグとなります.

outputfileタグの第2タグ

第2タグ

説明

post_fft第2タグ

周波数分解した結果をファイルとして出力します


EMSolutionにおける出力ファイルの名称は固定で,下記に示すように,種類によって決まっています.
メッシュファイルの種類

ファイル名

種類

ラベル

post_geom

メッシュ

MESH

current

電流

CURRENT

magnetic

磁場

MAGNETIC

force_J_B

ローレンツ力

FORCE_J_B

force

電磁力

FORCE_NODAL

disp

節点変位

DISPLACEMENT

elem

要素重心/体積

ELEMENT

heat

発熱量

HEAT

magnetization

磁化

MAGNETIZATION

iron_loss

鉄損

IRON_LOSS

注釈

ハンドブックには,10.2 出力ファイルの設定項目として,
COIL_FORCE ラベル(コイルに働くローレンツ力)が含まれていますが,
ローレンツ力はoutputファイルに出力されるので,
EMYでは,outputfile 第1タグではなく,printout第1タグ に含めました.

outputfileタグ

ラベル

既定値

説明

POST_DATA_FILE

5

出力するpost_geomファイルのフォーマット形式
0: 無し
1: Universal file
2: ATLAS file
4: KSWAD file
5: Femap neutral file
6: CADAS file (post.cad)
8: HyperView Ascii file (post.hwascii)

ELEM_OUT

1

要素量の出力の有無
1: 出力する

NODE_OUT

0

節点量の出力の有無
1: 出力する

NUMBER_OUTPUT_MATS

0

出力する物性番号の形式
0以外の場合は,MAT_IN_NOSラベルに物性番号群を指定する
0: 全て出力
> 0: MAT_ID_NOSに設定した物性番号のみ出力
< 0: MAT_ID_NOSに設定した物性番号を除いて出力

AVERAGE

0

要素発熱量に関して
0: 時間平均無し
1: 時間平均有り
鉄損に関して
1: 一周期分出力
-1: 半周期分出力

WIDE

0

出力する数値の有効桁数
0: 6桁
1: 9桁
2: 12桁(ATLASファイルのみ)

SUF_OPTION

0

post_geomファイルに出力するプレート要素
0: 表面インピーダンス,ギャップ要素,非磁性薄板要素のみ出力
1: 入力したプレート要素全て出力

POST_COORDINATE

0

出力ファイルの座標の局所座標系番号

COIL_OPTION

0

電流磁場ソース(COIL)をpost_geom, r_t_interfaceファイルに出力するか
0: 出力する
1: 出力しない

MAT_ID_NOS

[]

NUMBER_OUTPUT_MATSが0以外のケースの物性番号

MESH

0

post_geomファイルの出力の有無
1: 出力する

CURRENT

0

currentファイルの出力の有無
1: 出力する

MAGNETIC

0

magneticファイルの出力の有無
1: 出力する
-1: 電流磁場ソース(COIL)による磁場を除いた磁場を出力する

FORCE_J_B

0

force_JBファイル(ローレンツ力)の出力の有無
±1: 要素積分したローレンツ力を出力する
±2: 要素平均したローレンツ力を出力する
正値: 対称面上の節点では対称面両側の節点力を加算する
負値: 対称面上の節点でも片側のみ節点力を算出する

FORCE_NODAL

0

forceファイル(電磁力)の出力の有無
値は上のFORCE_J_Bと同じ

DISPLACEMENT

0

dispファイル(節点変位)の出力の有無
1: 出力する

ELEMENT

0

elemファイル(要素番号,重心,体積)の出力の有無
1: 出力する
2: 物性番号も含めてファイル出力する

HEAT

0

heatファイル(発熱量)の出力の有無
1: 出力する
2: 要素番号,物性番号,重心も加えてファイル出力する
時間平均する/しないはAVERAGEに依存する

MAGNETIZATION

0

magnetizationファイル(磁化)の出力の有無
1: 出力する
-1: 磁場強度をファイル出力する
2: パーミアンス係数をファイル出力する

IRON_LOSS

0

iron_lossファイル(積層鉄心近似の鉄損)の出力の有無
1: 質量密度(W/kg)と鉄損(W)を出力
2: 体積密度(W/m3)と鉄損(W)を出力

赤字の既定値:configファイルで既定値の変更が可能

post_fft第2タグ

周波数分解した結果をファイルとして出力します.
post_fft第2タグの設定項目

ラベル

既定値

説明

FREQUENCY

基本周波数[Hz]

ORDERS

[]

周波数分解する 周波数次数
(未設定の場合は全ての周波数に対して出力する)

INITIAL_PHASE

最初の位相[deg]

LAST_PHASE

最後の位相[deg]

PHASE_INTERVAL

位相の間隔[deg]

使用例(メッシュ,磁場,渦電流をファイル出力)

outputfile:
  MESH: 1
  CURRENT: 1
  MAGNETIC: 1

使用例(12ステップ分の過渡解析の発熱量をファイル出力)

過渡解析の計算ステップが1~60ステップとし,後処理のみ行うと仮定する.
主立った項目のみ抜粋(下記)
後処理のみ実行(controlタグ)
発熱量の算出に使う計算ステップ数の指定(outputstepタグ)
control:
  PRE_PROCESSING: 0
  MAKE_SYSTEM_MATRICES: 0
  SOLVE_EQUATION: 0
outputstep:
  INITIAL_STEP: 49
  LAST_STEP: 60
outputfile:
  AVERAGE: 1
  HEAT: 1

使用例(スライドを使ったモータ解析でメッシュ,磁場をファイル出力)

スライドを使った解析では,ロータの移動を反映させるため,
節点変位ファイル(disp)を出力する必要がある.
outputfile:
  MESH: 1
  MAGNETIC: 1
  DISPLACEMENT: 1
  UNIT: 1