iccgタグ

[2021/09/29更新]

係数マトリクスの解法であるICCG法に関する項目を設定します.ハンドブックの
5. 収束条件
の節の一部の項目の設定を行います.
係数マトリクスの計算が収束しない,収束が悪い場合に値を設定します.
加速係数はAC解析を除いて,0を設定しておけば,自動的に最適な値が(内部で)算出されます.
逆に,AC解析の場合は,1を超える値(例えば1.2)を指定する必要があります.
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ラベル

既定値

説明

ICCG_CONV

1e-6

収束判定値

ACCEL_FACTOR

0

加速係数

DIV_FACTOR

2

反復計算が発散したとみなす倍数

DIV_ITERATION

10

反復計算が発散したとみなす連続回数

SOLVER

0

対称行列の場合
0: ICCG法, 1: 対称Gauss-SeidelCG法
非対称行列の場合
0: ILUBCG STAB法, 1: ILUBCG法, 2: ILUGPBCG法
(対称)複素数行列の場合
0: COCG法, 1: COCOR法

MAX_ITERATIONS

0

最大反復回数

赤字の既定値:configファイルで既定値の変更が可能

注釈

DIV_FACTOR ラベルおよび,DIV_ITERATION ラベルの値は,既定値よりも大きな値(例えば,1020)を設定しないと,少し収束性の悪い計算では,ICCG法が途中で打ち切りとなる危険があります.

使用例(収束判定値を設定)

iccg:
  ICCG_CONV: 1e-8

使用例(最大反復回数を設定)

iccg:
  MAX_ITERATIONS: 10000

使用例(AC解析において加速係数に1.2を設定)

iccg:
  ACCEL_FACTOR: 1.2