potoptionタグ

[2021/09/29更新]

解析に用いる変数,座標系の種類や,係数マトリクスの解法における条件の設定など,ハンドブックの
3. ポテンシャルとゲージ条件
の節に属する項目の設定を行います.
基本的に基準値のままで良いですが,計算時間を短縮する目的として
  • POTENTIALラベルに2を設定(動磁場解析のケースにおいて)

  • REGULARIZATIONラベルに1を設定

  • LINE_SEARCHラベルに1を設定(非線形解析のケースにおいて)

を設定すると良いでしょう(configファイルを利用して既定値を変更することもできます).

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ラベル

既定値

説明

POTENTIAL

0

未知変数の種類
0: A法
2: A-Φ法
4: As法

NODAL_FORCE_METHOD

0

磁性体に働く電磁力の計算において
0: 磁性体内部の応力も計算する
1: 磁性体内部の応力は計算しない

PHI_OPTION

0

直流場渦電流解析において
0: Φの時間積分を用いる
1: Φそのものを用いる

FIXED_COORDINATE

0

直流場渦電流解析において
0: 導体に固定された運動座標系
1: 空間に固定された座標系

TREE_GAUGE

-1

ゲージ条件の設定
-1: ゲージを課さない
0: 完全なゲージの固定

REGULARIZATION

0

コイルに流れる電流に正則化を施すか否か
1: 電流の不連続性を正則化で解消する

RENUMBERING

0

係数マトリクスのリナンバリングの有無
-1: リナンバリングしない

SCALING

0

係数マトリクスのスケーリングの有無
-1: スケーリングしない

LINE_SEARCH

0

非線形解析において減速係数を自動設定するか
1: 自動設定する

MATRIX_ASYMMETRICITY

0

二次元非線形磁気異方性, Jiles&Athertonモデル, プレイモデルにおいて
0: (強制的に)対称磁気特性とする
1: 非対称磁気特性する

赤字の既定値:configファイルで既定値の変更が可能

使用例(渦電流解析でA-Φ法を選択)

potoption:
  POTENTIAL: 2

使用例(非線形解析で収束性改善のため直線探索法を用いる)

potoption:
  LINE_SEARCH: 1

使用例(COILソース使用時に収束性改善のため電流の正則化を用いる)

potoption:
  REGULARIZATION: 1

使用例(Jiles&Athertonモデルもしくはプレイモデルを用いる)

potoption:
  MATRIX_ASYMMETRICITY: 1