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[2021/09/29更新]

定常状態で周期性を持つ解析モデルを,過渡解析で計算する場合,
時定数が大きいと,定常状態になるまで膨大な計算ステップを必要とします.
TP-EEC法では,定常状態の周期性を加味して過渡解析を行うため,
このようなケースの計算時間を大幅に短縮する効果があります.
TP-EEC法に関する項目を設定します.ハンドブックの
8. 計算ステップ,周波数
の節の一部の項目の設定を行います.

注釈

TP-EECの周期性

TP-EEC法の半周期とは,半周期で符号が逆となる周期性を意味します
半周期となる計算であっても,一周期として設定しても問題ありません(半周期にした方が収束性が改善される可能性はあります)
直流分が乗っていて半周期で同符号となる周期性の場合は,N_BACK ラベルに半周期分のステップ数を設定するなどして使って下さい
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ラベル

既定値

説明

N_CORRECT

0

TP-EEC法で補正される計算ステップ番号
> 0: 一周期性
< 0: 半周期性

N_BACK

0

TP-EEC法で戻って補正される計算ステップ数

TP_EEC_OPTION

0

簡易版TP-EEC法使用の有無
0: 使用しない
1: 使用する

TP_STEP

0

定常周期性を用いた初期値設定で使う計算ステップ番号
< 0: 半周期のケースの計算ステップ番号
0: 使用しない
> 0: 一周期性のケースの計算ステップ番号

TP_STEP_OPTION

0

上記の初期値設定を行う計算ステップ番号
0: 使用しない
> 0: TP_STEP×TP_STEP_OPTION計算ステップから上記の初期値を設定する

注釈

多相交流簡易EEC法はEMYで非対応

ハンドブックでは,TP_EEC_OPTION に負の値を設定すると,多相交流簡易EEC法を使えると記載されていますが,EMYでは,現時点で多相交流簡易EEC法には非対応です.

使用例(一周期が12ステップのTP-EEC法を使う場合)

calctpeec:
  N_CORRECT: 12

使用例(半周期が6ステップのTP-EEC法を使う場合)

calctpeec:
  N_CORRECT: -6