materialタグ(静電場/定常電流場解析)

[2021/09/29更新]

静電場/定常電流場解析時における物性データを定義します.
互換性のため,EMSolutionの.ems入力ファイルと同じフォーマットを採用しております.
磁場解析と同じく,要素形状に応じて,下記に示す第2タグを使って,項目を設定します.
materialタグの第2タグ

第2タグ

説明

solid第2タグ

ソリッド要素に関する物性データ

solid第2タグ

ソリッド要素に関する物性データを定義します.
各物性毎に,下記の物性データの設定項目を入力します.
温度依存する場合は,tempdepタグ タグを使って,温度依存する導電率カーブのデータも設定して下さい.
静電場/定常電流場解析におけるsolid第2タグの設定項目

既定値

説明

項目

1

1

定義する物性データの番号

MAT_ID

1

2

比誘電率

ESP

1

3

導電率

SIGMA

1

4

0

温度依存の有無
0: 依存しない
1: 温度依存する

SIGMA_DEPEND

使用例(等方性誘電率のケース)

material:
  solid:
    100 80   0 # 比誘電率 80(水)
    110  1   0 # 比誘電率 1(空気)
    120  5.5 0 # 比誘電率 5.5(ガラス)

使用例(等方性導電率のケース)

material:
  solid:
    100  1 1.e7  # 導電率 1×10^7(鉄)
    110  1 5.9e7 # 導電率 5.9×10^7(銅)
    120  1 5     # 導電率 5(海水)
比誘電率(ESP)もしくは導電率(SIGMA)が負の値の場合
下記に示す局所座標系IDと,各方向成分の係数を設定します.
線形異方性の設定項目

既定値

説明

項目

2

1

局所座標系ID

COORD_ID

2

2

x軸方向成分の係数

FX

2

3

y軸方向成分の係数

FY

2

4

z軸方向成分の係数

FZ

使用例(異方性誘電率のケース)

material:
  solid:
    100 -80   0
    0 1.0 0.5 0.5

使用例(異方性導電率のケース)

material:
  solid:
    100  1 -1.e7
    0 1.0 0.5 0.5