bcタグ

[2021/09/29更新]

(周期境界条件を除いた)境界条件の定義を行います.
境界条件の判定に用いられる,節点が面および線上に存在するかどうかの距離の判定値を,下記の DISTANCE_JUDGE ラベルで設定します.

ラベル

bcタグの設定項目

ラベル

既定値

説明

DISTANCE_JUDGE

1e-5

節点が面および線上に存在するかどうかの距離の判定値

赤字の既定値:configファイルで既定値の変更が可能

使用例(距離の判定値を既定値よりも小さく設定)

bc:
  DISTANCE_JUDGE: 1e-6
境界条件は下記に示す4種類の形式に分かれており,形式に応じて,下記に示す第2タグを使って,条件を設定します.
bcタグの第2タグ

第2タグ

説明

far第2タグ

遠方境界条件

dirichlet第2タグ

ディレクレ境界条件(境界上でBn=0)

neumann第2タグ

ノイマン境界条件(境界上でHt=0)

zeroaline第2タグ

二次元解析における線上のA=0のディレクレ境界条件

far第2タグ

遠方境界条件に関する項目を設定します.
far第2タグの設定項目

ラベル

既定値

説明

FAR_BOUNDARY_CONDITION

0

遠方境界面の条件
0: ディレクレ境界条件(Bn=0)
1: ノイマン境界条件(Ht=0)
2: 無限境界要素条件
( 下記の無限境界要素に関するラベルデータが必要 )
3: 外部電流磁場ソース(COIL)が作るHtを与える

NO_BE_TERMS

0

無限境界要素面展開次数

BE_CENTER_X

0

無限境界要素中心x座標

BE_CENTER_Y

0

無限境界要素中心y座標

BE_CENTER_Z

0

無限境界要素中心z座標

dirichlet第2タグ

ディレクレ境界条件(境界面でBn=0)に関する項目を設定します.
境界面は,平面を表す次式
\[CX*x + CY*y + CZ*z = C\]
の各係数を,下記のフォーマットで一行で記載します.
境界面が複数個ある場合は,境界面の総数だけ続けて記載します.
dirichlet第2タグ設定項目

既定値

項目

1

1

CX

1

2

CY

1

3

CZ

1

4

C

使用例(ディレクレ境界条件がYZ面とXZ面の2つある場合)

bc:
  dirichlet:
    1 0 0 0
    0 1 0 0

neumann第2タグ

ノイマン境界条件(境界面でHt=0)に関する項目を設定します.
境界面は,ディレクレ境界条件と同じく平面を表す次式
\[CX*x + CY*y + CZ*z = C\]
の各係数を,下記のフォーマットで一行で記載します.
境界面が複数個ある場合は,境界面の総数だけ続けて記載します.
neumann第2タグ設定項目

既定値

項目

1

1

CX

1

2

CY

1

3

CZ

1

4

C

使用例(ノイマン境界条件がXY面の1つある場合)

bc:
  neumann:
    0 0 1 0

使用例(YZ面とXZ面がディレクレ境界,XY面がノイマン境界条件の場合)

bc:
  dirichlet:
    1 0 0 0
    0 1 0 0
  neumann:
    0 0 1 0

zeroaline第2タグ

2D解析において,線上にある辺のAの値をゼロとするディレクレ境界条件の
辺の座標(SX, SY, SZ) - (EX, EY, EZ)を設定します.
zeroaline第2タグ設定項目

既定値

項目

1

1

SX

1

2

SY

1

3

SZ

1

4

SX

1

5

SY

1

6

SZ

使用例(Z軸上(Z=0~1)の辺をディレクレ境界条件とする場合)

bc:
  zeroaline:
    0 0 0 0 0 1