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IoTプラットフォーム

Argoculusを用いたCO2濃度削減に向けた取り組み

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弊社の取り組み

弊社では居室内のCO2濃度を下げ、労働環境を改善する活動を始めました。
今回のArgoculus Topicsでは、弊社の「Argoculusを用いたCO2濃度削減に向けた取り組み」をご紹介します。

従来は、室内の空気が悪いと感じた場合、個人の判断で窓を開けていました。現在は、弊社IoTプラットフォーム「Argoculus」を用いて測定したCO2濃度に基づいて、適切なタイミングで換気を行い、CO2による仕事への悪影響を減少させようとしています。

CO2濃度の人体への影響は、一般に下表のように言われています。また、厚生労働省では、空気環境の基準は、1000ppm以下とされています。
CO2濃度 人体への影響
1000ppm 思考力に影響し始める
2000ppm 眠気を感じる人が出てくる
3000ppm 肩こりや頭痛を感じる人が出てくる
3000ppm以上 集中力や意思決定に支障をきたす

上記を元に 以下の様に運用ルールを決めました。

居室内CO2濃度が1250ppmを超えた場合、もしくは1200ppm以上のまま数時間経過した場合、Argoculusからアラートメールが社員に送信され、窓開けを開始する
居室内CO2濃度が700ppmより下がった場合、Argoculusからお知らせメールが社員に送信され、窓開けを終了する。

使用中の機器及びネットワークの構成

本活動で使用しているシステム構成を説明します。システムは、クラウドを活用し、半日で運用を開始することが出来ました。

項目 製品名 製造元
CO2センサー Logtta CO2 ユニ電子株式会社
ゲートウェイ Raspberry Pi Raspberry Pi Foundation
IoTプラットフォーム Argoculus SSIL
Logtta CO2
Logtta CO2
Raspberry Pi
Raspberry Pi
ネットワーク構成

実施結果

timeseries
CO2濃度の推移

窓を閉め切った状態では、CO2濃度は、1時間で600ppm程上昇し、最大で1700ppmまで上昇していました。現在の運用では、1日に2~3回換気することで、1日の平均値が1000ppmを超えないよう、窓開けによる換気を行っています。

CO2濃度による個人への影響は、感覚的なところもあり個人差もあるとは思いますが、私個人としては以前よりきれいな空気の中で仕事ができているような気がしますし、頭もすっきりしている感覚があります。

今回ご紹介した取り組みでは、CO2センサーを1つ使用したシンプルなIoTシステムでしたが、Argoculusでは多種類かつ複数のセンサーを用いたシステムにも対応可能です。今回のシステムがIoT活用のご参考になれば幸いです。