EMSolution 2025.5.1をリリースしました。
以下よりダウンロードし,ご利用ください。
◆ ダウンロード
・実行モジュール(EMSolutionユーザー向け)
◆ 新機能
■ライセンスプロテクト方式をCodeMeterに変更
2023.11よりライセンスプロテクト方式をFlexNetに変更させていただいておりましたが,よりプロテクト方法が強固かつ使用が簡単なCodeMeterに変更させていただきました。ノードロックライセンスはもちろん,フローティングライセンスの設定も簡単に行えます。CodeMeterご利用変更の際は,
"こちら"より申請ください。
■ 準静電界解析の実装
準静電界解析とは,誘電率と導電率を用いた解析のことで,
STATIC =2:静電場解析 +
AC =1:周波数領域解析の組み合わせで,周波数領域の準静電界解析を実行することができるようになりました。適用機器は限られるかと思いますが,例えば複合材の等価複素誘電率の算出に使用できます。
■ Darwin modelのβ版のリリース
準静電磁界解析を行えるDarwin modelの解析機能のβ版をリリースします。一部機能が未対応なところ(スライド法に未対応)がありますが,ご試用してみたい方がいましたら
"こちら"からお問い合わせください。
■ シェルタイプのコイル機能の実装
これまでシェルタイプ(二次元メッシュ)を電流磁場ソースとして使用するには,二次元導体要素をSUFCURで設定する方法がありましたが,渦電流を含む計算でした。そこで渦電流の流れないシェルタイプの電流磁場ソース用に,
二次元要素タイプ SHELL_COIL を作成しました。
二次元薄板要素 THIN_CONDUCTOR のように作成し,
PHICOILに接続することで使用できます。
■ HandbookのWeb化 EMSolution Docの作成
これまでWord->PDFのHandbookを提供させていただきましたが,より見やすくするために公開Webページに移設しました。
"https://emsolution-ssil.github.io/EMSolutionDocs/index.html"
これまでのHandbookの情報に加え,エラーメッセージの内容,output.jsonの項目など充実させています。
input項目の説明はJSONフォーマットをベースにして記載していますが,従来のテキストフォーマットも「折りたたみセクション」として記載しています。ぜひご活用ください。
■Pythonから実行可能なモジュールpyemsolを正式リリース
正式版としてpyemsolをリリース致します。ご使用いただくには別途専用のライセンスファイルが必要となりますので,もしご使用になられたい方は
"こちら"からお問い合わせください。
また,Python環境も必要となります。
"EMSolution Doc"に使用例を載せていますのでご参考になれば幸いです。
◆ バグフィックス
■ 収束がとても悪い非線形解析で非常に時間がかかる場合がある
2023.11にて修正した内容が他の計算で収束が悪化することが判明したため再度修正しました。
→2025.5にて修正しました。
■ 数百ステップ以上の計算で,以前のバージョンよりも計算時間が非常に遅くなる
2024.11にて実装した,解析途中の電流・電圧・コイル鎖交磁束のモニタリング機能において,JSONフォーマットのファイルoutput_realtime.jsonも出力するようにしましたが,このファイル書き出しに時間を要してしまうことが判明しましたので,出力しないように修正しました。
→2025.5にて修正しました。
■ SUFCURを用いたモデルで時間周期解析(TP-EEC法)を実行すると,補正ステップでTP-EEC法の補正方程式の残差がNanになってしまう。
2023.11にて入り込んだバグです。電気スカラーポテンシャルの処理を変更した際にTP-EEC法でSUFCURに対応できていませんでした。
→2025.5にて修正しました。
■ 2024.11にて,時間周期解析(TP-EEC法)を使用したポスト処理の結果において,補正ステップの結果が以前のバージョンと異なる
2024.11にて入り込んだバグで,ポスト処理時に補正量が足しこまれていませんでした。主計算(SOLVING_EQUATION)肌たしく計算されております。
補正が進み定常になった場合は補正量がゼロにかなり近くなるため,結果には影響しません。
→2025.5にて修正しました。
■ 2024.11にて,複数のスライド面を持つ計算が実行できない
2024.11にて入り込んだバグです。複数スライド面を使用した解析を実行しようとするとエラーとして処理されてしまっておりました。修正致しました。
→2025.5にて修正しました。
■ 新しいフォーマットのoutput.jsonに,NETWORKの外部インダクタンスLの鎖交磁束が出力されない
出力対応ミスです。大変失礼しました。修正しました。
→2025.5にて修正しました。
■ input.jsonが一部対応できていなかったものを修正
温度依存解析(TEMP_DEPEND)にて,input.jsonが一部正しく対応できていませんでしたので修正しました。
→2025.5にて修正しました。